この記事は以下の方向けにまとめました。
- 息継ぎが苦手/苦しい
- 息継ぎの悩みを改善したい(沈む、苦しい、長く泳げない など)
- 息継ぎの基本やタイミングを教えられるようになりたい
この記事で学べることはこちらです。
- クロールの息継ぎ「5つのコツ」
- クロール 息継ぎのコツ「練習方法」
実はポイントを知らないまま練習してもクロールの息継ぎは上達しない、あるいは上達に時間がかかります。
そこでこの記事では、「クロールの息継ぎ」について徹底解説します。
クロールの息継ぎ「5つのコツ」
クロールの息継ぎが上達するコツは5つあります。
- コツ1.水に浮く姿勢を身につける
- コツ2.吸う、止める、吐く
- コツ3.息を吸うときは大きく上を見る/頭の位置は低くする
- コツ4.バタ足の振り幅を小さくする
- コツ5.息は大きく吸い込まず、普通に呼吸する
ここから具体的な内容をご紹介しますので、一緒に見ていきましょう。
クロールの息継ぎコツ1.水に浮く姿勢を身につける
まずは水に浮く姿勢をマスターしましょう。クロールでは「前に進むことよりも、浮くこと」が大事です。なぜなら浮くからこそ息継ぎができ、前に進むことができるからです。
特に重要なのは下記画像のように「下半身が浮いていること」。これを「水平姿勢」と呼びます。
そして上記画像のように浮く姿勢をつくれるようになると、クロール中も真っ直ぐの姿勢を維持できます。
一方で下半身が沈むと息継ぎが難しくなります。
■ 下半身が沈むと「クロールの息継ぎ」は難しくなる理由
- フォームが崩れ、息継ぎが難くなる
- 上半身も沈みがちになり呼吸しにくい
- バタバタ泳いでしまい余計に沈む
クロールの息継ぎを楽にする「基本姿勢の練習」おすすめ学習動画
浮く姿勢をつくるおすすめの練習は「背浮き・伏し浮き」です。しっかり練習することでクロールの息継ぎや泳ぎの上達が速くなり、クロール中に下半身が沈んでも、修正できるようになります。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
クロールの息継ぎコツ2.吸う、止める、吐く
クロールの息継ぎは、「吸う、止める、吐く」を適切なタイミングで、丁寧に行うことが大事です。
吸う、止める、吐くにより息継ぎにリズムができます。初心者の場合は、ポイントとタイミングを知ることが自信や安心感につながることも。
具体的なポイントを見ていきましょう。
息を吸う
息を吸う時は口呼吸です。片腕を水上に出して、回し始める時に横を向き、口で息を吸います。
- 初心者のうちは大きく上を見て息を吸う
- もう片方の腕(伸ばしている腕)と頭が離れないようにする
- 顎を軽く引き、頭頂部が高く上がりすぎないようにする
- 息を吸う方向は、向きやすい方で大丈夫
息を吐く
息を吐くときは、水中で鼻から吐きます。タイミングは、プルからフィニッシュにかけて徐々に行いましょう。
また、吐ききることもポイントです。吐ききらないと十分に息を吸えないからです。
息を止める
息を吸った後は、一時的に息を止め肺に空気を入れましょう。タイミングは、息を吸った直後〜プルの直前まで。これにより浮きやすくなります。
呼吸のペース
呼吸は「水掻き2回につき1呼吸」のペースで行いましょう。初心者は左右のどちらかで、顔を上げやすい方で行うのがおすすめです。また、慣れてきたら両方で息継ぎできるようにしましょう。
クロールの息継ぎコツ3.息を吸うときは大きく上を見る/頭の位置は低くする
クロール初心者は、息継ぎに慣れるまでは「息を吸うときに大きく上を見る」と呼吸が楽になります。
具体的なポイントを見ていきましょう。
ローリングの流れで上を向く
大きく上を見るときは、上を見ようとするのではなく、ローリングからの流れで行いましょう。
ローリングとは、体を傾ける動作で「水中の腕を前に伸ばし、もう片方の腕で水を後ろに押すことで、自然に体が傾く動き」です。
体を傾けることで片方の肩が水上にでます。この動きの流れで顔を水面にだし、大きく上を向きます。
息を吸う時、頭は寝かせる
息を吸う時は「頭を寝かせたまま上を見る」ことが大切です。頭が立っていると下半身が沈むからです。一方で頭を寝かせていると体が浮きやすくなります。
クロールの息継ぎ「大きく上を見る」ポイント
- 顎を軽く引き、頭を寝かせる(頭頂部が起きないようにする)
- 伸ばしている腕と頭が離れないようにする
クロールの息継ぎを楽にする「おすすめ学習動画」
クロールの息継ぎを楽にするための「おすすめ学習動画」はこちらです。
クロールの息継ぎコツ4.バタ足の振り幅を小さくする
バタ足の振り幅を小さくすると息継ぎが楽になります。
なぜならバタ足には、「前に進む効果」と「体を浮かせる効果」があるからです。
その理由がこちらです。
- 振り幅が小さいと、たくさんバタ足でき、下半身が浮きやすくなる
- 振り幅が大きいと下半身が沈みやすい
以上のことからバタ足は、大きな振り幅で一蹴りの威力を出すよりも、弱いキックでもいいので、小さい振り幅でたくさん行うのが大事です。
バタ足の振り幅が大きいと息継ぎがしにくい理由
振り幅を大きいと、下記理由から下半身が沈みやすく、息継ぎが難くなります。
- 足が水上に出すぎる
- 蹴り下ろしで足が深く沈んでしまう
- 蹴り終わった一瞬、足の動きが止まる
振り幅の小さい弱いキックと、振り幅の大きい強いキックの比較するとこうなります。
クロールの息継ぎを楽にするバタ足の「おすすめ学習動画」
クロールの息継ぎを楽にするバタ足の「おすすめ学習動画」はこちらです。
クロールの息継ぎコツ5.息は大きく吸い込まず、普通に呼吸する
息を吸う時は、大きく吸い込まず、普通に呼吸しましょう。日常生活のように普通に呼吸できれば大丈夫です。
もしも一度に大きく吸い込むと、下記理由から呼吸が苦しくなってしまいます。
- 吸い込み過ぎで苦しくなる
- 呼吸のリズムが乱れる
- 吐き切りにくくなる
※息を吸う前には、吐ききることが大事です。吐ききらないと十分な息を吸い込めません。しかし大きく吸い込んだ後は、息を吐き切りにくいため要注意です。
クロールの息継ぎ5つのコツ「まとめ」
この記事はクロールの息継ぎをテーマに、以下についてお伝えしました。
- 水に浮く姿勢を身につける
- 吸う、止める、吐く
- 息を吸うときは大きく上を見る/頭の位置は低くする
- バタ足の振り幅を小さくする
- 息は大きく吸い込まず、普通に呼吸する
この記事が少しでもお役に立てば嬉しく思います。