ターンでスピードを殺さない
競泳における「ターン」とは
方向転換の動作を指します。
それまで泳いで高めたスピードを
出来るだけ減速させずに
方向転換出来るか?
そこが勝負なワケですが・・・
ターンに限らず
こういった細かいテクニックは
軽視されがちです。
「泳ぎこんだ方が速くなれる!」
ある程度のレベルまでは正解ですが・・・
「もったいない・・・」
の一言に尽きます。
ターンでのロスを無くせば
あなたの実力はレースで120%発揮され
望んだ結果が手に入るというのに・・・
血の滲むような努力が
こんな細かい部分で無駄になって
悔しい思いをするのは
他でもないあなた自身です。
トップ選手になればなる程
細心の注意を払っています。
あなたも今から
トップ選手と同じ思考になりましょう!
「長水路好き」は「ターンが苦手」多し
ターンの回数は
・種目
・プールのタイプ
によって大きく変わります。
その回数はご覧の通りです。
ターン嫌いのスイマーからしたら
「救い」に感じるかもしれませんが
ほとんどの種目で
必ず行う動作です。
ターンのコツは「数点同時稼働」
いくつもの動作を同時にこなす事によって
それぞれの動作が作用し合い
効率が上がり速度が上がります。
ターンでモタついて
リードを取られない様にしましょう!
①腕
ターン前の最後の1掻きは
水を自分の方に抱え込む様にする。
②頭部
真下を見て頭を沈める。
(重い頭部を加速に利用する)
③脚
膝を曲げる。
(伸ばしたままだと加速がつかない。)
注意点!
壁から遠い位置から回り始めてしまうと
「回転後に足が壁についていない」
など致命的な状況になってしまう。
・タッチターン
①肘
タッチ後に真後ろに引く
(肘打ちをする様に)
②頭部
壁と反対方向に倒しこむ
(水面から上げ過ぎない)
③脚
上半身に引き付ける様にして曲げる
(この時上半身は壁の反対へと倒し込んでいる)
注意点!
動作が大きくなりすぎると速度が鈍る為
「コンパクト」にまとめる意識を持つ事。
意識を分散させてターンをスムーズに
上記の様に
いくつかの動作を同時に行うには
意識を分散させる事が必要です。
ですがいきなりそれをやれ
と言っても中々難しく・・・
まずは「1つの動作」を
完璧に理解しましょう!
1つの動作を適当に練習するのではなく
100回やったら
100回同じ動作が出来る様にしましょう!
組み合わせて練習するのは
それからでも遅くはありません!
比較的上半身の動作の方が上手くいき
下半身の方がコントロールが難しいです。
組み合わせて練習する時は
上半身:下半身
4:6
下半身の動作に意識を傾けてみて下さい!